実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ検査 PCRと抗原、抗体の違いは

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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PCR検査を実施するため、検体の処理を行う東京慈恵会医科大PCRセンターの職員=東京都港区で2020年7月14日午後3時42分、島田信幸撮影
PCR検査を実施するため、検体の処理を行う東京慈恵会医科大PCRセンターの職員=東京都港区で2020年7月14日午後3時42分、島田信幸撮影

 新型コロナウイルスは我々医師にとってもまだまだ未知の感染症です。とはいえ、少しずついろんなことがわかってきています。この半年間、私自身は「我々も毎日新しいことを学んでいて分からないことが多いんです」という注釈を付けながら患者さんにその時点で明らかとなった新型コロナの特徴を伝えてきました。我々医師の理解と患者さんが考えていることのギャップの大きさに驚くことは珍しくなく、その都度分かりやすく説明するように努めています。そんな私が「正確な情報を伝えなければ」と現在最も強く感じているのが「検査方法の違い」、具体的には「抗原検査」と「PCR検査」そして「抗体検査」の違いです。

 まずは実際に私が経験した事例を紹介します(ただしいずれもプライバシー保護の観点から詳細はアレンジしています)

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト