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知っておきたい甲状腺の病気、橋本病

福島安紀・医療ライター
 
 

 不妊治療などの際に、甲状腺機能の異常を指摘される20~40代の女性が増えている。甲状腺は、心臓、肝臓、腎臓など全身の臓器に作用して代謝を促し体温を調節するなど、人間が生きていくのに欠かせないホルモンを出す臓器だ。この臓器の異常は女性に多く、甲状腺機能低下症、橋本病、バセドウ病、甲状腺腫瘍などさまざまな病気がある。甲状腺機能低下症と橋本病について、国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター母性内科診療部長で甲状腺専門医の荒田尚子さんに聞いた。

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医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。