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「産みの苦しみ」を和らげる遺伝子?

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 出産に伴う痛みを和らげるために鎮痛薬を必要としない女性は、鎮痛薬のように働く遺伝子変異を持っている可能性があるとする研究結果を、英ケンブリッジ大学麻酔科学のMichael Lee氏らが「Cell Reports」7月21日号に発表した。

 出産で経験する痛みや不快感の程度は人によってさまざまだ。そこで、Lee氏らは今回の研究で、なぜ一部の女性では、陣痛や分娩(ぶんべん)時の痛みがそれほど強くないのかを調べることにした。

 Lee氏らは、合併症のない経腟分娩で鎮痛薬を要求しなかった初産婦(実験群)189人のうちの39人と、分娩時に鎮痛薬を要求した女性(対照群)33人を対象に、腕に熱や圧力を加える検査や、手を冷水に入れてもらう検査を行い、痛みの閾(いき)値(どの程度の刺激なら痛いと感じるか)を測定した。また、Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)などの質問票で心理状態を測定するとともに、コンピューター化された評価ツールで認知機能を評価した。

 その結果、実験群では対照群に比べて、熱や冷水、圧力に対する痛みの閾値が高いことが分かった。一方、心理状態や認知機能に関しては、両群間に差が認められなかったことから、痛みの感じ方には内因性の違いがあることが示唆された。

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