知ってほしい「認知症の大事な話」

アルツハイマー 生活に支障が出始めたら要注意

小田陽彦・ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター長
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 これから取り上げるのはアルツハイマー型認知症です。このテーマの説明は少し長くなるので、話を数回に分けることにして、今回は主に症状に絞って述べます。どんな症状が、どのくらいの期間にわたって出るのか、病気の進み具合はどうか、そして、少しだけですが家族の心構えなども説明します。

 この病気は、脳に「アミロイドたんぱく」と「タウたんぱく」という異常なたんぱく質の塊がたまることによって発症します。異常なたんぱく質がたまり始めてから20年以上たってから発症すると考えられています。アルツハイマー型認知症は徐々に進行する認知症です。

 認知症の一つですから、認知機能障害が必ず表れます。

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小田陽彦

ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター長

おだ・はるひこ 1977年、兵庫県西宮市出身。兵庫県立ひょうごこころの医療センター精神科医師。神戸大学医学部卒。医学博士。神戸大学医学部精神科助教、兵庫県立姫路循環器病センター等を経て2017年4月より現職。日本精神神経学会専門医・指導医。日本老年精神医学会専門医・指導医・評議員。著書に「科学的認知症診療」(シーニュ社、2018)