無難に生きる方法論

「フレイル」回避には農作業がいい?

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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 新型コロナウイルス感染症の流行によって外出を控えている高齢者も多いでしょう。ようやく第1波が終わったと思ったばかりですが、東京を中心に感染者は再び急増しています。現在は感染者の大半が若い人たちなので重症化する可能性は少ないといわれていますが、このような状況で外出を控える高齢者が多いのは理解できます。無症状感染の若者が増えてきたので、むしろ緊急事態宣言の時よりも注意している方が多いかもしれませんね。

 高齢者が外出を控えると認知機能が低下し、体力が弱って「自立喪失」の状態になりやすいので注意が必要です。また「フレイル」とは介護が必要な状態と健康で完全に自立した状態の中間ぐらいで、油断をするとすぐ介護状態になるといわれています。

 東京都健康長寿医療センター研究所の65歳以上を対象とした追跡研究によると、自立を維持するには農作業・知的活動や社会参加が有効ということです。多くの研究では運動や栄養指導のような介入で改善したことを示していま…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。