超高齢化時代を生きるヒント

新型コロナ 第2波は重症者が少ないのか?

小野沢滋・みその生活支援クリニック院長
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 私は、主に地域で高齢者を対象にした医療を提供している医療職です。ですから、3~4月の新型コロナウイルスの第1波に比較して、今回の感染拡大で死者数や重症者数がどのように推移するのか強い興味を持っています。今、メディアを通してさまざまな説がちまたをにぎわせています。いわく、日本人は集団免疫を獲得している、いわく(累計患者数を1週間単位で比較する)K値によれば感染は収束に向かう……。そうであればいいなと私も期待しましたが、感染者は増加しているのでどの説も違うようです。

 なぜ、今回の新型コロナウイルスの拡大は重症者が少ないと言われてきたのでしょうか。地域で医療を提供する私にとっては、医療資源の維持という点で非常に大きな関心事です。もしも、本当に重症化率が低くなっているなら、誰かが言うようにインフルエンザと大して変わらない、ということになります。現状の新型コロナウイルスの状況を少し整理してみたいと思います。

 まず、今回の拡大で重症者が少ないと言われたのはなぜでしょうか。

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小野沢滋

みその生活支援クリニック院長

おのざわ・しげる 1963年相模原市生まれ。90年東京慈恵会医科大学医学部卒業。在宅医療をライフワークにしようと、同年から亀田総合病院(千葉県鴨川市)に在籍し、99年同病院の地域医療支援部長に就任。22年間、同病院で在宅医療を中心に緩和医療や高齢者医療に携わってきた。2012年に北里大学病院患者支援センター部副部長を経て、13年に同トータルサポートセンター長に就任。同病院の入院患者に対して、退院から在宅医療へスムーズに移行できるよう支援してきた。16年相模原市内で在宅医療専門の「みその生活支援クリニック」を開設。亀田総合病院在宅医療部顧問。日本在宅医学会認定専門医。プライマリケア連合学会認定医、日本緩和医療学会暫定指導医。日本在宅医学会前理事。日本医療社会福祉協会理事。一般法人社団エンドライフケア協会理事。相模原町田医療介護圏インフラ整備コンソーシアム代表。