現代フランス健康事情

コロナ禍 仏国内でのバカンスは?

竹内真里・パリ在住ライター
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マルシェを歩く人たち=筆者撮影
マルシェを歩く人たち=筆者撮影

 8月に入り、パリ市内の近所の人通りが減って、静かになった。パリも人出の多い一部の通りなどはマスク着用が義務となり、その規制の範囲も拡大しつつある。独自にマスクのルールを設定する街も出てきた。今回は、夏休み真っただ中のフランスリポートをお届けする。

 パリから南に向かう高速道路では、オランダやベルギー、英国ナンバーの車も多く、何台も自転車をくくりつけて走る車やキャンピングカーなどが目的地を目指して走っていた。

 フランス政府は自国で過ごすバカンスを推奨し、決して「どこにも出かけるな」とは言っていない。夏休みを楽しみたい人は、堂々と出かけている。

 道中、満車で駐車できないパーキングエリアもいくつかあり、多くの人が木陰で休憩していた。トイレやレストランは長蛇の列。人々がマスク姿であること以外、例年の夏とあまり変わらない。

 途中1泊したホテルの受付の人の話では、ほぼ満室とのことだった。セルフサービス式の朝食ではスタート地点に消毒液が置いてあったが、使用する人、しない人それぞれ。カゴに入ったパン類も素手で取る人が多く、トングがあったが使う人は少数だ。未使用のと使用済みのがごっちゃになり、手が触れた方と食品が触れた方の向きもバラバラで箱に入っていた。テーブルの間隔はほぼない。

 フランスの南西部「ツール・ド・フランス」で有名なピレネー地方に到着すると、競技用ジャージーに身を包んだ自転車の愛好家らが、さっそうと駆け抜けていく。

 宿泊先のオーナーが、「他の客と一緒にアペリティフ(食前酒)と軽食をどうぞ」と誘ってくれた。私たちも他の客も感染者の多いイルドフランス地域圏から来ていた。97歳のお母さんと同居しているというので、伺っていいものか…

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。