医療の本音

新型コロナ 恐れ過ぎず医療の継続を

松本尚・日本医科大学救急医学 教授
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 私は2008年以来、数々の医療ドラマの制作に携わり、今年放送された腫瘍内科医を主人公にした作品も監修しました。がんと闘う患者さんの心の内の葛藤を真摯(しんし)に描いた内容で、とてもよい評価をいただきました。例えば、手術を待つ間の不安もその葛藤の一つです。医学的にはたった数日でがんが急激に広がることはありませんが、どの瞬間にがん細胞が他の臓器やリンパ節に転移するかは分かりません。このような体に感じることのないがん細胞の侵食は、患者さんの心に大きな恐怖を与えるに違いありません。

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松本尚

日本医科大学救急医学 教授

まつもと・ひさし 1962年生まれ。1987年金沢大医学部卒業。金沢大医学部附属病院 救急部・集中治療部講師、日本医科大救急医学准教授などを経て2014年4月から現職。日本医科大学千葉北総病院救命救急センター長であり、印旛地域救急業務メディカルコントロール協議会会長などを務めている。専門は救急・外傷外科学、救急医学、災害医学、消化器外科学、経営管理学。