新型コロナウイルスによる国内の死者が1000人を超え、70歳以上が約8割という記事が目を引きました。私は来年還暦なので、60歳以上での割合はどうなのかと厚生労働省のデータで確認すると、95%でした(7月29日現在)。すでに専門家が指摘していますが、重症化率や死亡率が急上昇するのは60歳程度が目安のようです。在宅勤務の徹底など、感染リスクに配慮した選択肢を選べる支援が不可欠です。

 高齢になるとヘルスリテラシーの不足が健康に強く影響するとされます。私も呼吸器系に難がありますが、慢性疾患を持つ人が増えるからです。高齢化が進む日本では持病による重症化リスクを抱える人口の割合が33%で、世界平均を大きく上回ると報告されています。

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中山 和弘

聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授

1985年に東京大医学部保健学科を卒業し、90年に同大大学院医学系研究科保健学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、愛知県立看護大助教授などを経て、2004年から聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授。適切な情報に基づく意思決定や行動をケアする看護情報学、保健医療社会学が専門。ヘルスリテラシー、意思決定支援、ヘルスコミュニケーションやそのサポートネットワークなどについて研究している。ウェブサイト「健康を決める力」(http://www.healthliteracy.jp/)を運営。