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運動をする人に多いひざの炎症

 風を切る爽快感に魅せられて、休日にジョギングを楽しんだり、市民マラソンの参加を目標に走ることを日課にしたりしている人も少なくないようです。そんな人に注意してほしいのが腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)。ランナーひざとかランナーズニーともいわれるひざの障害です。症状や治療法とは?

曲げ伸ばしの繰り返しで炎症

 腸脛靭帯は、骨盤の外側から大腿筋膜張筋を経て靭帯となり太もも、ひざの外側を通って脛骨(すね)の外側に付着しています。ひざの曲げ伸ばしをくり返すことで、この腸脛靭帯が大腿骨外側の下端(大腿骨外側顆)と擦れるようになり、炎症を起こすのが腸脛靭帯炎です。

 通称「ランナーひざ」ともいわれるように、マラソンランナーに多く見られますが、自転車、バスケットボール、エアロビクスなど、ひざをよく使うスポーツをする人に発症します。

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