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新型コロナの抗体とウイルス 体内で同時に存在?

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 小児の体内では、新型コロナウイルスと、このウイルスと戦う抗体が同時に存在し得るとする驚きの研究結果が報告された。研究論文の筆頭著者である米国立小児病院のBurak Bahar氏は、「ほとんどのウイルスでは、抗体が検出された時点でウイルスは検出されなくなる。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、両方が同時に検出されている。これは、抗体が検出された小児でも、ウイルスを伝播させる可能性があることを意味する」と述べている。詳細は、「The Journal of Pediatrics」9月3日オンライン版に掲載された。

 2020年3月13日~6月21日の間に、同病院で新型コロナウイルスのRT-PCR検査を受けた22歳以下の小児および若年成人6369人について、後から検査結果を調べ直した。すると、うち215人が新型コロナウイルスに対するIgG抗体(抗体の一種)の検査も受けており、この215人中33人で、新型コロナウイルスとIgG抗体の両方が検出されていた。血液中に抗体が検出された33人のうちの9人は、後になって、新型コロナウイルス陽性になっていたという。

 新型コロナウイルス陰性となるまでの期間と、抗体が陽性となるまでの期間について評価したところ、ウイルス陽性から陰性になるまでの期間の中央値は25日、抗体ができるまでの期間の中央値は18日だった。抗体が、再感染を阻止し得る中和抗体のレベル(80AU/mL)にまで達したのは、33人中わずか17人で、それに要した期間中央値は36日だった。なお「AU/mL」は抗体の濃度を表す単位。

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