まだ暑い日々が続いています。今年は長梅雨でしたし、新型コロナウイルスの感染も広がって、いつもなら楽しい夏も楽しみが少なかったかもしれません。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。せめて、秋に向けて元気を取り戻していきたいですよね。ということで今回は、どのようにしたら残暑の中で良い睡眠をとって、元気な日々を送れるかについてお話しします。

 まずは、日々の生活のリズムを整えることが大切です。現代人は平均的に必要な7時間睡眠に対して、量が不足していることが多いです。月曜日から金曜日は寝不足でも一生懸命働いて、週末にゆっくり多めに眠る。こんなライフスタイルの方が多いかと思います。

 寝不足がたまった状態を「睡眠負債がある」といいます。そして睡眠についての研究の大半は、週末に多く寝て睡眠負債を解消しようとしてもうまくいかず、週明けから再び体に負担がかかり続けると結論づけています。ですから、夜のイベントなどをコントロールして、月曜から金曜にも7時間睡眠を確保し、週末も元気にいつもの時間に起きていつもの時間に寝るというのがお勧めです。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。