現代フランス健康事情

コロナ再流行 パリ市民は

竹内真里・フランス在住ライター
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穏やかな時が流れるセーヌ川=筆者撮影
穏やかな時が流れるセーヌ川=筆者撮影

 9月に入り、土曜日の黄色いベスト運動(反政権デモ)が復活。フランス国鉄や労働組合によるストライキ(17日)や、その他のテーマのデモ行進も行われていた。

 新型コロナウイルスについては、仏政府や公衆衛生局の9月26日付資料によると、前日比プラス1万4412人が新規感染者となった。以前から「できるだけ多くテスト(検査)しましょう」と呼びかけられていたため、検査数の増加も関係しているのかもしれないが……。

 そんな中、23日、オリビエ・ベラン保健相が新たな対策を発表した。全土を五つの警戒区域に分け、警戒レベルが上がるごとに、より強化した措置をとるという。

 最大警戒区域に指定された海外県のグアドループ、南仏の都市マルセイユや近郊のエクサンプロバンスでは、26日以降、すべての飲食店の営業を停止する。ひとつ下のレベルのパリを含む11の都市と近郊の3都市は午後10時以降の営業を停止するとした。大規模なイベントや集会の人数なども制限される。スポーツ施設や、多目的ホールなども閉鎖。オフィスに出社していた人も、「できる限りテレワークに戻るように」と伝えられた。

「どうしようもないね…」

 一時期は落ち着いていたように見えた新型コロナの流行の波が、やっぱりまたやってきたのだ。市民はどう感じているのか。精肉店を営むアランさんは「どうしようもないね。私たちは日常生活を送らなきゃいけない。私なんかの職業は、こうして仕事しないと、食べていけないからね。ずっと止まったままでなんかいられない。お客さんにもしっかり食べてもらいたい。あなたもちゃんと食べないと、元気が出ないよ」。買い物客(初老の男性)が話に入ってきた。「夏の間、若者が集まって騒いだりしていただろう。それで感染…

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竹内真里

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。