医療プレミア特集

コロナ禍 糖尿病患者の注意点は

医療プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
 
 

 新型コロナウイルス感染症のため在宅勤務や外出自粛が広がり、運動不足などから「コロナ太り」が指摘されている。冬にかけて心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞のリスクも増す。糖尿病患者はどんな点に注意すればいいのか、糖尿病治療のプロである国際医療福祉大三田病院の坂本昌也教授に話を聞いた。

Q まず糖尿病の患者さんはどんな点に気をつけて体調管理をすればいいですか。

A 糖尿病患者は、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などの合併症にかかりすい特徴があります。心筋梗塞や脳梗塞は最近では医療技術の進歩で救命率が上がりましたが、将来的な心不全や認知症などの後遺症になりやすくなったり、介護が必要になったりすることがあります。予防には高血糖、高血圧、高脂血症の「トリプルリスク」に注意する必要があります。「ABC」(Aは過去1~2カ月前の血糖値を反映する数値「HbA1c」、Bは血圧=Blood pressure、Cは悪玉コレステロール=Cholesterol)のコントロールが重要です。健診などでも必ずチェックしてください。

 冬は特に心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすいので、注意が必要です。我々が、日本人の季節による「ABC」の変化を解析したところ、日本は四季がはっきりしている影響もあり、夏は「ABC」が低い値を示し、比較的コントロールしやすいのです。しかし、冬は忘年会や新年会などの宴会が年末年始に多いため、脂質や悪玉コレステロール値、さらに血圧値も高くなります。「ABC」のコントロールが難しくなる傾向を示すのです。

「コロナ太り」を実感

Q 今年、どんな異変が起きているのですか。

A 患…

この記事は有料記事です。

残り1736文字(全文2414文字)

医療プレミア編集部

毎日新聞医療プレミア編集部は、国内外の医師、研究者、ジャーナリストとのネットワークを生かし、日々の生活に役立ち、知的好奇心を刺激する医療・健康情報をお届けします。