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新型コロナ 高齢者は免疫細胞の一種が少ない

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかった高齢者は、免疫細胞のうち、「T細胞」と呼ばれる重要な細胞の数が少ないことが、新たな研究で示された。これにより、COVID-19の重症例や死亡例が若年患者よりも高齢患者で多い理由を説明できる可能性があるという。この研究論文の上席著者である、エッセン大学病院(ドイツ)のGennadiy Zelinskyy氏は「高齢者は若い人に比べて症状が重い。われわれは、免疫細胞の持つ細胞傷害作用が、高齢者では新型コロナウイルスに対し、効率的に反応しないことを突き止めた」と述べている。詳細は「mBio」9月18日オンライン版に掲載された。

 研究の対象は、20代半ばから90代後半のCOVID-19の軽症患者30人。Zelinskyy氏らはこれらの患者から血液を採取し、そこに含まれる「T細胞」による免疫応答について分析した。なお、T細胞は免疫を担当する細胞の一種で、免疫系で司令塔の役割を果たす。

 その結果、健康な人に比べて、COVID-19患者では、血液中のT細胞の数が少ないことが明らかになった。

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