実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 受診や検査を邪魔する「プライド」

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 新型コロナウイルスの国内の感染者が約9万人にのぼり、1日の感染者が過去最多を記録する地域もあるなか、自粛を解禁するような動きが広がっています。Go Toトラベルキャンペーンが脚光を浴び、有名なホテルはすでに予約が取りにくくなっていると聞きます。Go Toイートキャンペーンを利用して、自粛ムードを吹き飛ばすべく気の置けない仲間と舌鼓を打つという人も増加するでしょう。福岡県は10月8日に「福岡コロナ警報」を解除し、大阪府は同10日に「多人数での飲み会自粛」を解除しました。

 そういった「自粛解除」の影響を受けてなのか、太融寺町谷口医院にも新型コロナを人ごとのように考える人が増えています。二つの事例を紹介しましょう(ただしプライバシー確保の観点からいつものように若干のアレンジを加えています)。 

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト