実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

HPVワクチン がん予防効果判明と接種の考え方

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 本連載で繰り返し取り上げてきたHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン。今回は新たな話題を二つ紹介します。

 一つめの話題は「4価のHPVワクチンに子宮頸(けい)がんの予防効果があることがわかった」です。これを意外に思う人も多いのではないでしょうか。「えっ、今まで分かってなかったの? 子宮頸がんのワクチンなんだから子宮頸がんに予防効果があるのは当然だと思っていた」と感じるのは当然だと思います。

 実は、4価ワクチンに「子宮頸がんの」予防効果があることが実証されたのは初めてなのです。医学誌「The New England Journal of Medicine」2020年10月1日号に「HPVワクチン接種と浸潤性子宮頸がんのリスク(HPV Vaccination and the Risk of Invasive Cervical Cancer)」というタイトルの論文が掲載されました。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト