医療プレミア特集

コロナに負けない認知症ケアとは

医療プレミア編集部
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 新型コロナウイルスの感染拡大で私たちの暮らしは大きく変わり、認知症の高齢者を取り巻く状況も変化しました。コロナ時代の高齢者の健康管理について、東京都健康長寿医療センター研究所の東浩太郎さんの連載最終回。周囲の人が、認知症の当事者の視点に立つことで改善することも多いようです。

周囲の人の不安は感じ取っている

 今回は、コロナ禍における認知症患者を取り巻く状況について考えたいと思います。認知症患者さんの大半の方は、世間が新型コロナウイルス感染症で大騒ぎになっているのを知りません。そのため、マスクなしで買い物に行きますし、言われるままにマスクをつけています。なぜマスクが必要か追及する人はほとんどいません。

 日本認知症学会が、認知症専門医を対象に2020年5~6月に行ったアンケート調査によると、半分近くの認知症患者が、新型コロナウイルスの流行後、短期間に症状が悪化したと報告しています。これには、緊急事態宣言の影響で、施設で家族との面会が制限されたことや、デイサービスの活動がなくなったことなど、社会の変化が原因だったと推測されます。

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医療プレミア編集部

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