心の天気図

デジタル化推進にIT弱者への配慮を

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
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 新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの企業がテレワークを活用しているが、大学もご多分に漏れず、授業も会議も、多くがオンラインとなった。普段からメールは使っているし、学生向けの授業案内や教務課への成績報告も全てオンラインとなって久しい。問題なしと高をくくっていたが、いざやってみると大変な作業だった。

 まずオンライン授業のシステムに、自分のメールアドレスを登録しなければならないが、これがひと苦労だった。やり方を理解している人には5分、10分の簡単な作業なのだろうが、何度マニュアルを読んでやり直してもうまくいかない。研究室のスタッフも皆テレワークになっているので、近くに質問できる人もおらず、結局1週間一人で格闘したのち、IT(情報技術)に強いスタッフに手取り足取り、オンラインで教えてもらい、何と…

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佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」