
医療者向けの『乳癌(がん)診療ガイドライン』と合わせ、『患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2019年版』(日本乳癌学会編)が発行されています。3年ぶりの改訂では、乳がんの早期発見にとって、セルフチェックを習慣づける「ブレスト・アウェアネス」が重要であることが示されています。
「ブレスト・アウェアネス」の重要性
『患者さんのための乳がん診療ガイドライン』は、これまでと同様、「原因と予防」から「乳がんの検診と診断の進め方」「治療を受けるにあたって」といった9項目で構成されています。一般的な乳がん治療のプロセスも図式化されているので、治療の進め方が把握しやすく、また患者サイドからあがることの多い質問をQ&A形式で掲載するなど、乳がんと診断されたときの不安をできるだけやわらげる内容となっています。
改訂版ではとくに「ブレスト・アウェアネス」の重要性が示されました。これは「乳房を意識して生活する」という意味で、日ごろから自身の乳房のセルフチェックを習慣づけることが推奨されています。
この記事は有料記事です。
残り1330文字(全文1782文字)
投稿にはログインが必要です。
連載:医療・健康Tips
- 前の記事
- スポーツをする人に知って欲しいジョーンズ骨折
- 次の記事
- 大人のニキビを予防するには?