医療プレミア特集

コロナ禍での妊娠・出産 宋美玄さんに聞く

医療プレミア編集部
  • 文字
  • 印刷
「里帰りするか都内で産むかずっと悩んだ」と話す東北出身の看護師の女性=東京都内で、賀川智子撮影
「里帰りするか都内で産むかずっと悩んだ」と話す東北出身の看護師の女性=東京都内で、賀川智子撮影

 新型コロナウイルス感染症の終息が見通せず、妊娠や出産に不安を感じる女性は少なくないはず。女性の健康や出産、性の問題で情報発信を続ける産婦人科医の宋美玄(ソン・ミヒョン)さん(44)は「新型コロナがはやっていてもいなくても、妊婦さんが気をつけるべきことは同じ」と平常心を説く。新型コロナが収まらず、「第3波」の到来も指摘される中、妊娠や出産に際して気をつけるべきこととは何か。【くらし医療部・御園生枝里】

 ――感染が拡大した春ごろ、新型コロナについてどんなイメージを持っていましたか?

 新型コロナウイルスが妊娠に与える影響がまだ分からなかったので、すごく怖い病気というイメージがありました。特に、感染が広がり、政府の緊急事態宣言が出ていた4~5月は、妊婦さんはすごく不安を抱えていたと思います。

 ――最近、著書「産婦人科医が伝えたいコロナ時代の妊娠と出産」(星海社)を出されました。「妊婦だから特別に感染しやすかったり、重症化したりするデータはない」「母から胎児への感染を疑う報告もわずかしかない。ウイルスのせいで流産や死産が引き起こされたと明らかに考えられる例もない」などと説明し、冷静な対応を求めておられますね。

 インターネットには新型コロナの情報があふれています。不正確な情報もある中で、正しく判断する考え方を伝えて、女性には少しでも不安を解消してもらいたかったのです。妊活を待つのか、産むのかの選択に迷う人には、…

この記事は有料記事です。

残り1232文字(全文1842文字)

医療プレミア編集部

毎日新聞医療プレミア編集部は、国内外の医師、研究者、ジャーナリストとのネットワークを生かし、日々の生活に役立ち、知的好奇心を刺激する医療・健康情報をお届けします。