11月は忘年会の計画をするシーズンではないかと思います。毎年、寒い年の瀬に1年の終わりのまとめや感謝を兼ねて行われる楽しい行事ですよね。ただ、世代によっては忘年会にそれほど楽しみな気持ちを持っていない場合があることは昨年記事に書いたとおりです(若者に嫌われない「忘年会でのお酒の飲み方」)。また、今年は新型コロナウイルスの感染が問題で、ますますいろいろと考えることが増えます。

お勧めは「オンライン忘年会」

 2019年までの忘年会のように「マスクなしで、お酒を飲んで、大きな声で話したい!」と思う気持ちに私も共感します。しかしながら、それは現在の状況では難しいでしょう。知り合いどうしが個人的にやるのまでは止められませんが、会社など組織が主催する忘年会で、大人数が例年通りに楽しくお酒を飲んで、もし新型コロナに感染する患者が出たら、社会的にも社内(組織内)的にもかなりの問題になるでしょう。

 ですから「個人のふるまいにはなるべく制限のない状況で」というご希望が多い場合は、オンラインでの忘年会開催が考えられます。

 ただ、オンラインの忘年会には、特有の解決すべき点があります。

・みんなが同時に話すことは難しい

・オンライン特有の気づかい(上司の画面を上にする?など)

・通信回線の不具合で時間がかかりがち

・テクノロジーのサポートが必要な人がいる

・いつオンラインから退席していいか難しい

 こうした点を、主催者側があらかじめ理解しておくことが必要になります。また、オンラインはリアルの会よりも集中力が必要で疲れることもありますので、主催者は時間の管理についてもあらかじめ計画しておくことが必要でしょう。

 なお、感染対策とは別の話ですが、「飲食物を、自分の飲み食いする分だけ用意できるのがよい」「お酌させられずに済むのがうれしい」「2次会に連れ出されなくて助かる」などの理由で、オンラインでの飲み会を評価する声もあるようです。

それでもリアルで飲みたいなら

 「多人数でのお酒と飲食」「長時間の懇親」「密な環境」。どれもが新型コロナ対策に真っ向から反し、感染のリスクを増します。です…

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。