実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 診療する医療機関の公表を

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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 2020年4月に公開したコラム「新型コロナ 過剰な検査制限『「高熱10日でもダメ』」では、発熱とせきが続いた女性が保健所から検査を拒否され、複数の診療所から診察を拒否され続けた事例を紹介しました。この女性は、私が院長を務める太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)にたどり着いたときにはかなり苦しそうでした。私は直ちに検査・治療が必要と判断しましたが、私から保健所に直接交渉しても拒否されました。「不明熱」(原因不明の発熱)という名目で大きな病院に紹介した後、女性はようやく検査を受けられ、結果はやはり新型コロナウイルス陽性でした。

 その事例を経験してから7カ月以上たちました。現在は保健所を通さなくても診療所で検査(PCR検査及び抗原検査)することが認められ(なぜ、これほど長い間認めてもらえなかったのか、私は今も疑問に思っています)、谷口医院でも新型コロナが疑われた事例には積極的に検査を実施しています。住所が遠い人から電話やメールで相談を受けたときは、谷口医院からその地域の保健所に電話で交渉しています。現在は保健所も引き受け…

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。