多民族時代の健康パスポート

新型コロナ 「欧米から帰国」は要注意

濱田篤郎・東京医科大学教授
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 日本政府は新型コロナウイルス感染症の国内流行を防ぐための水際対策として、今年の3月から海外の流行国への渡航禁止勧告や、流行国からの入国制限措置を実施してきました。こうした対策は国内の流行を抑えるために一定の効果がありましたが、海外との交流が止まることで経済面に大きなダメージを与えました。そこで11月に入り、海外との交流再開が徐々に進められています。今回の連載では、日本政府の海外交流再開事業を紹介するとともに、その中に垣間見える流行再燃の危機について考えてみます。

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濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。