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「今年限り」で関係を見つめ直す終活年賀状

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
 
 

 年賀状シーズンがやって来た。いま、高齢などを理由に年賀状を出すことをやめる「年賀状終活」をする人が増えている。「今年限りにします」と伝える年賀状は「終活年賀状」と呼ばれ、インターネットで検索すると、フォーマットがいろいろな印刷会社などで準備されている。単に節約や面倒といった理由ではなく、積極的に「つながり」を意識して人間関係を見つめ直すきっかけにもなっているようだ。実際に年賀状終活をした人たちに話を聞いた。

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ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「寺、再起動:ゾンビ寺からの脱出!」(法蔵館)、「人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択」(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。