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認知症患者は一部の睡眠薬で脳卒中や骨折が増加

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 睡眠薬の一部で「Z薬」(非ベンゾジアゼピン系睡眠薬)と総称される薬は、認知症患者の転倒、骨折、脳卒中のリスクを高める可能性があるとする研究結果が、「BMC Medicine」に11月24日掲載された。

 認知症患者は睡眠障害を抱えていることが多い。睡眠障害は、認知症患者だけでなく、その人を介護する家族の心身の健康にも大きな影響を及ぼす。しかし、睡眠障害に対して有効な治療法は、現在のところ存在せず、Z薬の処方で対処されることが多い。Z薬とは「非ベンゾジアゼピン系睡眠薬」のことで、成分名でいうと「ザレプロン」「ゾルピデム」「ゾピクロン」などがある。これらは、不眠症の治療に用いられる「ベンゾジアゼピン系」の薬に類似した作用を持つ。Z薬という名称は、これに分類される薬剤のほとんどがZの文字から始まることに由来する。

 過去に実施された複数の観察研究では、Z薬の使用が高齢者の転倒や骨折のリスクと関連することが示唆されている。しかし、認知症とZ薬との関連については、これまで検討されたことがなかった。

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