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断酒だけではない!アルコール依存症の治療

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 アルコール依存症の治療というと断酒が大前提ですが、途中で断酒治療をやめてしまう患者が多いのも事実でした。しかし、国内初の「飲酒量低減薬」の登場で、アルコール依存症治療が変わるといわれています。どのような薬なのか詳しく見てみましょう。

1~2時間前に服用し欲求を抑える飲酒量低減薬

 アルコール依存症の治療薬として、国内初の飲酒量低減薬ナルメフェンが2019年1月に承認され、3月から発売されました。ナルメフェンは、どうしても飲みたいときに飲酒の1~2時間前に服用することで、中枢神経系に存在するオピオイド受容体に選択的に作用して、抵抗感なく飲酒欲求を抑える働きをするといいます。

 この新しい飲酒量低減薬がアルコール依存症の治療に加わり、また新しい診療ガイドラインも出されました。従来のアルコール依存症の治療目標は「継続した断酒」で、治療の根幹となるのは、カウンセリングや認知行動療法などの心理社会的治療ですが、薬物治療も併用します。断酒の維持を補助する薬には、これまで「抗酒薬」と呼ばれるシアナミドとジスルフィラム、断酒補助薬のアカンプロサートといった薬しかありませんでした。

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