ボストン発 ウェルエイジング実践術

新型コロナ 「死にたい」とまで苦しむ若者たち

大西睦子・内科医
  • 文字
  • 印刷
米ボストンのチャールズ川にかかるロングフェロー橋(ゲッティ)
米ボストンのチャールズ川にかかるロングフェロー橋(ゲッティ)

 去る9月下旬の朝、私が住んでいる米マサチューセッツ州ボストンで「ボストンの美しさを一つにした眺望」ともいわれるロングフェロー橋から、23歳の男性が川に飛び込みました。消防隊のダイビングチームが遺体を発見し、州警察は死因を自殺とみなしました。このニュースを知り、地元のコミュニティーはショックを受けると同時に、新型コロナウイルスの流行の、自殺への影響が気にかかりました。

この記事は有料記事です。

残り4656文字(全文4841文字)

大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。