先日、海外の学術雑誌に論文が採択されてホッとしました。2月に原稿を送り、新型コロナのためか、査読(同じ分野の研究者による評価)の2人のコメントが届いたのは7月でした。たくさんの指摘を受けて、落ち込みつつ修正しました。追加で登場した3人目の査読者の偏った意見にもデータを提示して冷静に反論した結果です(このやりとりもオープンになります)。

 このような(時につらい)過程を経て、信頼できる情報のほんの一つの元ネタ(エビデンス=科学的根拠)が作られ、積み重ねられます。

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中山 和弘

聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授

1985年に東京大医学部保健学科を卒業し、90年に同大大学院医学系研究科保健学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、愛知県立看護大助教授などを経て、2004年から聖路加国際大大学院看護学研究科看護情報学分野教授。適切な情報に基づく意思決定や行動をケアする看護情報学、保健医療社会学が専門。ヘルスリテラシー、意思決定支援、ヘルスコミュニケーションやそのサポートネットワークなどについて研究している。ウェブサイト「健康を決める力」(http://www.healthliteracy.jp/)を運営。