最期まで私らしく~知っておきたい 在宅の医療・ケア~ フォロー

最期まで私らしく 求められている「支える医療」

中澤まゆみ・ノンフィクションライター
 
 

 認知症になったひとり暮らしの友人の介護が、突然飛びこんできたことで、在宅ケアを手探りで学び始めそろそろ16年。今月から、医療や介護を利用する市民の視点でこの連載を始めることになりました。直近の4年間には90代の両親を相次いでみとりましたが、在宅での介護生活8年を経て施設に入った86歳の友人との関係は、後見人としてまだまだ続いています。

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ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)、共著『認知症に備える』(自由国民社)など。