
「野球ひじ」などの原因の1つとして知られる離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は、10代に多くみられるスポーツ障害です。初期の自覚症状がほとんどないため、痛みが出たときには重症の場合もあり、将来の選手生命に影響するともいわれます。どのような疾患なのでしょうか。
負荷が繰り返され骨の一部がはがれ落ちる
離断性骨軟骨炎は文字どおり、ひじやひざなどの関節の骨や軟骨の一部がはがれ落ち、それによって関節の痛みや運動障害などの症状があらわれる病気です。おもにスポーツで関節の同じ部位に負荷や衝撃が繰り返されることで発症します。
部活動などでスポーツをしている成長期(おもに10代)の子どもに多く、男女比では2:1で男子に多いといわれ、「野球ひじ」がよく知られています。ひじやひざのスポーツ障害は離断性骨軟骨炎だけではありませんが、成長期の軟骨は成人に比べて弱いため、10代の子どもに発症しやすいのです。
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