現代フランス健康事情

「年末は静かに…」 コロナ禍のフランス

竹内真里・フランス在住ライター
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イートインスペースもあるポールボーキューズ市場の通路。年末年始はフォアグラ、カキ、トリュフなどの食材店が出店する。営業できない一部のレストランでは予約テークアウトサービスで対応中=筆者撮影
イートインスペースもあるポールボーキューズ市場の通路。年末年始はフォアグラ、カキ、トリュフなどの食材店が出店する。営業できない一部のレストランでは予約テークアウトサービスで対応中=筆者撮影

 一大行事であるクリスマスが終わり、休暇が明けて通常のリズムに戻ったフランス。新型コロナウイルスの感染が止まらなかった年末年始を振り返りつつ、今の状況をお伝えしたいと思う。

 クリスマス前の平日夕方、2年前に死去したリヨン近郊出身の著名な料理人の名が付いた「ポール・ボキューズ市場」に買い出しに出かけた。野菜・果物や肉・魚、加工品、チーズ・デザート、ワインなど一通りのものがそろう。購入した食品やその場で調理されたものを食べられるスペースもある。さぞかし買い出し客で混み合っているかと思いきや、人もまばらで閉まっている店も多く、少し寂しい感じがした。週末は混むと聞いているし、たまたま行ったタイミングがこの様子なのかもしれないが、それでもやっぱり人出が少ないと感じた。

手持ち無沙汰な市場の人たち

 市場をぐるぐる回っていると、手持ち無沙汰な様子でスマホをいじっているお店の人がけっこういることに気がついた。ケーキを購入した店の店員に聞くと「新型コロナ以降、客足が減ったと感じます。そこのイートインスタンドは、営業停止中ですよ。お客さんが少ない時間帯は閉めて、営業時間を短くしたりする店もあります」と話していた。リヨン市民の台所もコロナの影響を受けている。

 年末年始の休暇中、距離的な移動の制限はなかった。12月24日は夜間の外出も特別に許可されたが、大みそかは夜8時から翌朝6時まで外出制限があった。人々はどのように過ごしていたのだろう。

 パリ在住のフランクさ…

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竹内真里

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。