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運動不足は糖尿病より危険 積極的に運動を

 運動不足の現代人に警鐘を鳴らす研究結果が発表されました。それによると、運動不足は、糖尿病や心血管疾患、喫煙などを上回る健康上の危険因子だといいます。同時に、高齢者や高血圧のある人では特に、運動によって寿命が延びることも示されました。

喫煙習慣や生活習慣病がなくてもリスク

 寿命を縮める危険因子といえば、喫煙、高血圧、高血糖、高血中脂質や肥満が主に挙げられます。2018年に米国のクリーブランドクリニックの研究チームは、患者12万2007人(平均年齢53.4歳の男女)を対象に1991~2014年に実施した大規模な調査で、病気による死亡率と運動による心肺機能の健康さとの関連を検討しました。

 調査では、さまざまな病気をもつ患者にランニングマシンで有酸素運動を行ってもらい、その成績と運動習慣の有無などの情報をもとに、運動強度の低い人から、ずば抜けて高い人までを5つのグループに分類して、その後を追跡しました。

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