あなたのおくすり手帳

花粉症の薬 効きが悪い飲み方 逆効果の使い方

高垣育・薬剤師ライター
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 そろそろ花粉が飛ぶ季節ですね。この時期になると、ときどき患者さんから相談されるのが「薬を飲んでいるのに症状があまりよくならない」という悩みです。今回は、花粉症の薬の効果が感じられないときに見直したいポイントをお伝えします。

食後に飲むと効きが悪い薬

 薬といえば、とりあえず「食後」に飲めばよいだろうと思っている方はいませんか。実は花粉症のときに病院でもらう薬のなかには、食後ではなく「空腹時」に飲むものがいくつかあります。では、飲むタイミングに注意が必要な薬にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

 花粉症(アレルギー性鼻炎)に処方される薬の一つに「ビラスチン」(商品名:ビラノア)があります。この薬は、「空腹時」に飲むように、用法が定められています。胃に食べ物が入っていると、薬が体内に吸収されにくくなり、効きが悪くなるからです。体に取り込まれる量(AUC)は、食事の影響でおよそ40%減り、血液中に入った薬の濃度の最大値(最高血中濃度)はおよそ60%低下すると報告されています。

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高垣育

薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。