医療プレミア特集

新型コロナ変異株対策 隔離治療の徹底を

医療プレミア編集部
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海外で確認されている変異株についてリスク評価をしている国立感染症研究所の斎藤智也さん=「スカイプ」から2021年1月29日
海外で確認されている変異株についてリスク評価をしている国立感染症研究所の斎藤智也さん=「スカイプ」から2021年1月29日

 ウイルスのヒトへの感染性に影響があるとされる新型コロナの変異ウイルスが世界各地で報告されている。今年1月には国内でも海外渡航歴のない人から、英国で見つかった変異ウイルスが相次いで確認された。この変異ウイルスは従来のウイルスとどのような点が異なるのか。国立感染症研究所で変異ウイルスについてリスク評価をする斎藤智也・感染症危機管理研究センター長に話を聞いた。【聞き手・金秀蓮、小川祐希】

2次感染率が高い変異株

Q 英国で確認され急速に拡大している新型コロナウイルスの変異株についてお尋ねします。この変異株では特に、ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質と呼ばれる突起部分の一部が変異(N501Y=501番目のアミノ酸がアスパラギンからチロシンに変異)したことが注目されています。英国で確認された変異株と感染性、病原性との関連について分かっていることを教えてください。

斎藤さん 英国では、昨年12月上旬ごろからロンドンを含むイングランド南東部で新型コロナウイルス感染症の患者が増えてくる中で、新たな変異を持ったウイルスの症例が増えていることが分かりました。

 英国で得られた疫学情報の解析で、感染性あるいは伝播(でんぱ)性が5割から7割上昇している可能性があることが分かっています。変異株に感染した患者のウイルス量はより高いことを示唆するデータがあり、家庭内での2次感染を見ると、変異株では2次感染率が高いことが示唆されています。

Q このN501Y変異は、南アフリカやブラジルで見つかった変異株でも確認されています。同時多発的に同じ変異が別の場所で起こったということですが、このウイルスにとってこの変異はどのような意味を持…

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