実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

新型コロナ 「インフル並み」の扱いは困難

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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新型インフルエンザ等対策特別措置法と感染症法の改正案を審議した参院本会議=国会内で2021年2月2日午前10時47分、竹内幹撮影
新型インフルエンザ等対策特別措置法と感染症法の改正案を審議した参院本会議=国会内で2021年2月2日午前10時47分、竹内幹撮影

 新型コロナウイルス感染症をただの風邪と考えて「規制を緩めろ」と主張する「軽症派」の人たちがよく言う意見の中に「感染症法上の分類を現状の2類(あるいは1類)から5類に格下げせよ」というものがあります。これを訴えるのは、一般の人たちよりもむしろ軽症派の医療者たちです。新型コロナを軽症と考えるか慎重になるべきかという考え方の違いは一般世論だけでなく、過去のコラム「新型コロナ 『脅威派』と『軽症派』は学び合って」で述べたように、国内外の医療者のなかにもあり、ときに激しい論争が起こります。

 今回は「感染症法上の分類を変更することの是非」について述べたいと思います。まずはその分類の基礎をおさえておきましょう。基本的事項として次の1~5類があります。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト 無料メルマガ<谷口恭の「その質問にホンネで答えます」>を配信中。