現代フランス健康事情

始まったワクチン接種 仏国民の反応は

竹内真里・フランス在住ライター
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ショッピングモールが入るリヨン3区のパールデュー駅近く。冬のセール中は人通りも多かった=筆者撮影
ショッピングモールが入るリヨン3区のパールデュー駅近く。冬のセール中は人通りも多かった=筆者撮影

 フランス政府は1月14日、それまで一部の地域で実施されていた午後6時から翌朝6時までの夜間外出制限を全土に拡大することを発表した。ちょうどその頃、フランスには寒波が到来し、パリやリヨンでも雪が舞った。リヨン近郊では、雪合戦や雪だるま作りに励む人々の姿が見られ、真っ白に覆われた小高い丘では持参した「マイそり」で、丘を下って楽しむ人たちが見られた。なにかと窮屈に感じる日々の中、大人も子どもにまじってワクワクした気分をつかの間味わっていたようだ。

 同29日行われたカステックス首相の会見では、変異種の流入を防ぐため渡航の制限▽食料品売り場以外の2万平方メートル以上の大型商業施設の閉鎖▽テレワークのさらなる強化――などについて説明があった。2月4日の会見では、1日平均2万件の新規感染数など現況の報告▽2月の冬休み(注:クリスマス休暇があったばかりだが、学校はほぼ6週間ごとに2週間の休暇があり、夏は2カ月の長期休暇がある)の移動制限はないこと▽スキー場は引き続き閉鎖すること▽ワクチン接種の現状――などについて触れた。さまざまな面に大きな影響を及ぼす本格的な外出制限は、3回目が実施されるといううわさはあったものの、現時点(2月7日)では回避されている。

 「ワクチン接種の加速化に力を入れたい」とするフランス政府。現地の報道でも各製薬会社のワクチンの特徴や、副作用について取り上げられている。

 フランス国内で認可された新型コロナウイルスのワクチンのメーカーは、現時点でファイザー、モデルナ、アストラゼネカの3社。他メーカーのワクチンは審査中で、早い承認が望まれる。また、国内に出回るほとんどのワクチンは欧州製。今後は、…

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竹内真里

フランス在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はリヨン市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。