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がん光免疫療法 国内で治療始まる

医療プレミア編集部
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がん光免疫療法の薬などが承認されたことを受けて記者会見した楽天メディカルジャパンの三木谷浩史会長(中央)、小林久隆・米国立衛生研究所主任研究員(右)、楽天メディカルジャパンの虎石貴社長=東京都千代田区で2020年9月29日、永山悦子撮影
がん光免疫療法の薬などが承認されたことを受けて記者会見した楽天メディカルジャパンの三木谷浩史会長(中央)、小林久隆・米国立衛生研究所主任研究員(右)、楽天メディカルジャパンの虎石貴社長=東京都千代田区で2020年9月29日、永山悦子撮影

 がん細胞をピンポイントで破壊する新しい治療法「光免疫療法」について、関連する薬剤などを販売する「楽天メディカルジャパン」(東京都)は、今年1月に国内の3医療機関が治療を開始し、今春以降に少なくとも15医療機関でも治療を始める予定であることを発表した。昨年、光免疫療法の薬と医療機器が国内で承認され、保険適用も決まった。一方、承認されたものとは違う治療を「光免疫療法」として自由診療で提供するクリニックもあり、同社は「正式に承認、保険適用になった治療を提供する医療機関かどうかを確認したうえで受けてほしい」と話す。【オピニオングループ・永山悦子】

自由診療に注意

 昨年秋、「全身がん」と公表している高須クリニックの高須克弥院長が光免疫療法について、「ぜひ自分の体で実験してほしい」と自ら治療を受ける意向を示した。しかし、高額の費用を払って光免疫療法だという臨床試験(治験)を受ける段取りを進めるうちに様子がおかしいことに気付き、楽天関係者に問い合わせたところ、光免疫療法ではなかったことが分かったという。パートナーの漫画家・西原理恵子さんが今月発売の雑誌の連載で明らかにした。

 実際、インターネットで「光免疫療法」と検索すると、国の承認を得た方法とは異なる治療を提供するクリニックが、いくつも出てくる。また、それらの治療法は保険適用ではないため、高額の自己負担が必要…

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