心の天気図

学校IT化、期待と不安

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
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 新型コロナウイルスによるテレワークや登校中止は、わが国のIT化の遅れを浮き彫りにした。特に目立ったのは学校での遅れで、通信設備の不備などにより、オンライン授業が全く実施できない学校が多かった。

 この反省から一気に加速されそうなのが国による学校の情報機器整備、いわゆる「GIGAスクール構想」だ。児童生徒に1人1台ずつタブレット型端末を配布し、授業などに用いる。

 基本的には良い計画だと思うが、注意も必要だ。IT機器に早い年齢から長時間さらされることが、子どもの成長と脳にどんな影響を与えるか、十分明らかにされていないからだ。

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佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」