医療・健康Tips

せきや痰が続いたら注意 肺膿瘍は細菌の感染症 

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 口腔内の衛生状態の悪い人や、誤嚥(ごえん)を繰り返す人、抵抗力の落ちている人などがかかりやすい肺膿瘍(はいのうよう)。早期なら抗菌薬で治る場合が多いですが、重症になると外科手術も検討されます。どのような病気なのでしょうか。

抵抗力が低下していると発症しやすい

 肺膿瘍は、細菌感染によって肺組織が壊死し、空洞となった部分に細菌が増殖して膿がたまる病気で、「肺化膿症」とも呼ばれます。そのほとんどは、口腔内の嫌気性細菌が誤って肺に入ることで発症します(誤嚥性)。原因菌には、ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌などもありますが、これらは肺以外の感染性疾患から血流にのって肺に運ばれます(血行性)。

 高齢者の誤嚥性肺炎から肺膿瘍を引き起こすこともありますが、アルコール依存症などの病気で誤嚥を繰り返す人に多いことが知られています。また、もともと肺膿瘍は、抵抗力が低下している人に発症しやすいので、リウマチなどほかの疾患治療のため免疫を抑制する薬を服用している人、肺に結核などの既往歴があって肺組織の抵抗力が低下している人もハイリスクといえます。

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