知ってほしい「認知症の大事な話」

認知症予防 鍵は運動と食事 サプリは非推奨

小田陽彦・ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター長
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 年をとると誰でも認知症になりやすくなるのは事実ですが、最近の研究によって生活習慣に関連する危険因子(なりやすくなる習慣)があることが分かってきています。例えば「あまり運動しない生活」「喫煙」「不健康な食事」「大量飲酒」があると認知症になりやすくなることが明らかにされています。言い換えると、生活習慣を変えることによって認知症発症率を下げられると示されています。一方、ビタミンB、ビタミンE、多価不飽和脂肪酸などについての研究が進んだ結果、これらに認知症予防効果はないと実証されており、世界保健機関(WHO)の認知症予防のためのガイドラインは「認知症の予防目的でこれらの摂取は推奨されない」旨を述べています。今回は認知症予防についての最近の研究について述べます。

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小田陽彦

ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター長

おだ・はるひこ 1977年、兵庫県西宮市出身。兵庫県立ひょうごこころの医療センター精神科医師。神戸大学医学部卒。医学博士。神戸大学医学部精神科助教、兵庫県立姫路循環器病センター等を経て2017年4月より現職。日本精神神経学会専門医・指導医。日本老年精神医学会専門医・指導医・評議員。著書に「科学的認知症診療」(シーニュ社、2018)