
年をとると誰でも認知症になりやすくなるのは事実ですが、最近の研究によって生活習慣に関連する危険因子(なりやすくなる習慣)があることが分かってきています。例えば「あまり運動しない生活」「喫煙」「不健康な食事」「大量飲酒」があると認知症になりやすくなることが明らかにされています。言い換えると、生活習慣を変えることによって認知症発症率を下げられると示されています。一方、ビタミンB、ビタミンE、多価不飽和脂肪酸などについての研究が進んだ結果、これらに認知症予防効果はないと実証されており、世界保健機関(WHO)の認知症予防のためのガイドラインは「認知症の予防目的でこれらの摂取は推奨されない」旨を述べています。今回は認知症予防についての最近の研究について述べます。
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