医療プレミア特集

高い出生率と人口増に導いた辣腕 明石市長に聞く/上

医療プレミア編集部
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オンラインでのインタビューに応じる兵庫県明石市の泉房穂市長=2021年2月16日、動画の画面から
オンラインでのインタビューに応じる兵庫県明石市の泉房穂市長=2021年2月16日、動画の画面から

 兵庫県明石市の泉房穂市長(57)は、過激な物言いが注目されがちだが、手厚い子ども施策で8年連続人口増を達成した辣腕(らつわん)でも知られる。新型コロナウイルス感染症で経済的に苦しい子どもたちには独自の支援を実施する一方、国のコロナ対策を「無駄遣い」と酷評する。泉市長が目指す「子どもに寄り添う」行政とは?【くらし医療部・原田啓之】

 ――新型コロナ感染拡大の影響で「ひとり親」など経済的に苦しい世帯が生まれています。どのように現状を認識していますか。

 ◆コロナの影響で「ひとり親家庭」など社会的な弱者が本当に厳しい状況に置かれています。それに対して、政治の関心が薄く、支援策が弱すぎると強く感じています。国の支援を待つことなく、明石市としてできる限りのことをしています。

 ――具体策にはどのような施策を。

 ◆ひとり親家庭に対して、児童扶養手当に5万円上乗せする支給を2回行っています。最初に昨年4月に実施を決定し、国も追随しました。

 別居する親が養育費を払えない場合、養育費を市が立て替えて支給しました。1カ月分で5万円が上限です。また、親の収入が減って高校進学を諦めかけている中学生の話を何人も聞きましたので、給付型の奨学金をトータルで66万円給付することを決めました。当初30人の予定でしたが、申し込みが殺到し、110人まで枠を広げました。

 学生もアルバイトが減り、親にも頼れず中退しかねない人がいます。そこで大学生や専門学校生の前期分の学費を上限100万円で無利子で貸し付けました。165人から申し込みがあって対応しました。

市民の声に応えているから…

 ――市民の反応はいかがでしたか?

 ◆市民の声に応えているから評判が良いのは当たり前です。国は市民の声ではなく政治の思惑でしょうから、まったく違います。

 ――国に先んじて行った市の…

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