3月7日に終了すると期待されていた、関東1都3県の非常事態宣言が、2週間延長されました。21日で解除されることになりましたが、東京の新規感染者は1日200~400人台の下げ止まり。新型コロナウイルスワクチンの不足、お花見、新入学、5月の大型連休の到来、そして変異ウイルスの増加などを考えると、先行きはまだまだ不透明です。

 ワクチンの接種が、医療従事者を皮切りに始まりました。東京では4月5日の週から、高齢人口の多い世田谷区と八王子市に高齢者用のワクチンが配布されることになっています。介護施設の職員が優先接種の対象になっている一方、ひょっとしたら新型コロナに感染しているかもしれない要介護高齢者や障害者の家々を一日に何軒となく回りながら日々のケアを行う在宅介護福祉サービス従事者は、優先接種の対象となっていませんでした。

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中澤まゆみ

ノンフィクションライター

なかざわ・まゆみ 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。「ユリ―日系二世 NYハーレムに生きる」(文芸春秋)などを出版。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す。全国で講演活動を続けるほか、東京都世田谷区でシンポジウムや講座を開催。住民を含めた多職種連携のケアコミュニティ「せたカフェ」主宰。近著に『おひとりさまでも最期まで在宅』『おひとりさまの終の住みか』『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(いずれも築地書館)など。