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子どもの思春期 早発症・遅発症

 小学校高学年から中学生ごろに始まる思春期。それが通常より早くなるのが「思春期早発症」、遅くなるのが「思春期遅発症」です。思春期の到来が早かったり遅かったりすると、どのような問題が起きるのでしょうか。原因や治療法は?

年齢にそぐわない背の伸び方も発見の目安

 思春期とは、大人になるために心身が大きく変化する時期のことで、変化の兆候は通常、女子は10歳ごろ(平均9歳9カ月)から、男子は12歳ごろ(平均11歳6カ月)からみられます。これが2~3年早く始まるのが「思春期早発症」です。

 思春期には、女子では乳房が大きくなる、月経が始まる、陰毛が発生して体が丸みを帯びるといった「第二次性徴」といわれる体の変化が起きます。それが、①7歳6カ月以前に乳房が膨らみ始めた、②8歳以前に陰毛が生えてきた、③10歳6カ月以前に月経が始まった、といったときは「思春期早発症」が疑われます。

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