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ウイルスの変異はRNAのコピーミス?

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 2019年末から世界的な流行をみせているCOVID-19(新型コロナウイルス:SARS-CoV-2感染症)やインフルエンザウイルスなど、ウイルスは変異して次々に新型ができて広がっていくことが恐れられています。そもそもウイルスが変異するしくみとはどのようなものなのでしょうか。

ミスが起きやすいRNA

 ウイルスは自力では増殖することはできず、他の生物に侵入・感染し、感染した細胞の中で増殖します。親から子にゲノム(遺伝情報)を伝えていくのは他の生物と変わりなく、これらのウイルスの場合は粒子内にもつRNAがゲノムとして受け継がれます。ウイルスにもRNAウイルスとDNAウイルスがありますが、ヒトなどのウイルス以外の生物のゲノムはDNAで伝えられます。

 RNAはDNAに比べて子世代にコピーする際にコピーミスが起こりやすく、このコピーミスが「変異」と呼ばれます。たとえば、インフルエンザウイルスではRNAは8本ありますが、頻繁にこのコピーミスが発生し、ヒトの1000倍高率にミスが起こるといわれています。また、1日で100万個以上という速さで増殖するため、さらに変異の数が上がります。

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