ジソウのお仕事

児相の「相談」ってなに?

青山さくら・児童相談支援専門職員
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 社会福祉士資格を得るためには、施設での実習が必修となっている。私が勤める児童相談所(児相)でも毎年、大学や専門学校の実習生を受け入れているが、これが職員の間で評判が悪い。毎日忙しいのに実習生のめんどうなんて見てられませんよ、というのが本音だ。実習生は「誓約書」に知りえた秘密を守ることを宣誓押印するのだが、対立している親や、課題を抱えた子どもとのややこしい面接などに同席させることは難しい。児相で実習!? 何を実習させるの? 結局、一日、事務室に座って、電話や窓口で職員が応対するのを「ただ見ていてもらう」状態になることが多い。

 その年も、大学4年生をふたり、7日間受け入れることになった。しかし例年のように「放置」にならないよう、管理職が担当を決めて割り振りをした。

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青山さくら

児童相談支援専門職員

「青山さくら」はペンネーム。複数の児童相談所で児童福祉司として勤務。「ジソウのお仕事」は隔月刊誌「くらしと教育をつなぐWe」(フェミックス)で2009年4月から連載。過去の連載の一部に、川松亮・明星大学常勤教授の解説を加えた「ジソウのお仕事―50の物語(ショートストーリー)で考える子ども虐待と児童相談所」(フェミックス)を20年1月刊行。【データ改訂版】を2021年3月に発行した。絵・中畝治子