心の天気図

コロナ禍で変わる生活と症状に注意を

佐々木 司・東京大学教授・精神科医
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 以前から知られていることだが、生活の状況や習慣が変化すれば、健康の問題も変わってくる。日本では、20世紀前半までは結核やかっけ(ビタミンB1欠乏)で多くの若者が亡くなり、結核を含むさまざまな感染症の克服が健康問題における最大の課題だった。それが医薬の進歩と食生活の変化により、糖尿病などの生活習慣病へと関心が置きかわった。

 ただ感染症の問題は潜在化しただけで決して駆逐されたわけでなく、今回の新型コロナウイルスの流行で再浮上したことは周知の通りである。

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佐々木 司

東京大学教授・精神科医

東京大学医学部医学科卒。東大病院、財団法人神経研究所晴和病院での勤務を経て、トロント大学クラーク精神医学研究所に留学。帝京大学医学部講師などを勤め、2008年に東京大教授。生活習慣や環境的諸要因と「こころと体」の健康との関連の解明、学校精神保健教育プログラム開発などを進め、英文国際誌を中心に成果を発表している。日本不安症学会理事長、日本学校保健学会常任理事。一般向け著書としては「その習慣を変えれば『うつ』は良くなる!」、共著に「精神科医と養護教諭がホンネで語る 思春期の精神疾患」