
心臓の弁を人工弁に取り換える手術(弁置換術)を受けた子どもが、成長の過程でうまく機能しなくなった弁を取り替えるための再手術を受けなくても済む日が来るかもしれない。米ミネソタ大学医用生体工学部のRobert Tranquillo氏らが、作製した人工弁を子羊の体内に留置したところ、1年にわたって子羊の成長に伴い弁のサイズも大きくなっていたことが確認されたという。研究の詳細は、「Science Translational Medicine」3月17日号に発表された。
現在、心臓の弁に先天異常がある小児患者の治療で承認されているのは、動物の組織を化学的に処理して作った弁のみだ。しかし、こうした弁が子どもの成長に合わせて成長することはない。また、主にカルシウム沈着により弁が機能しなくなることが多いため、新しい弁に交換する手術を繰り返し行う必要がある。
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連載:ヘルスデーニュース
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