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漢方薬でメンタル不調をセルフケア

 ささいなことが気になって眠れない、ちょっとしたミスにも悲観的になったり、不安やイライラが募ったり……。メンタル不調は誰もが経験するもの。そんなメンタルの不調の重症化を予防したり、改善したりする漢方薬があることをご存じでしょうか。

体質や体力で診断する「証」に合わせて選ぶ

 漢方薬は基本的に体質を少しずつ改善していくものであるため、西洋医学の薬に比べて効き目が穏やかで依存性も少ないのがメリットといわれます。そのため、慢性的な病気や気になる症状、最近ではストレス性の病気や症状の緩和を目的に、心療内科や精神科でも広く用いられるようになっています。

 漢方医のもとでは、患者は体質や体力などから診断した「虚実の証」によって、「虚証」、「実証」、その中間の「中間証」に分けられます。同じ症状でも「証」によって薬の処方が違い、合わないと下痢や吐き気などが起こることもあります。市販薬を使用する場合でも、まずは漢方の医師や薬剤師に相談してから服用しましょう。

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