いきいき女性の健康ノート

やせ願望が心身をむしばむ摂食障害

福島安紀・医療ライター
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 やせ過ぎ、あるいは標準体重なのに「もっとやせたい」と、ダイエットをしていないだろうか。やせ願望からダイエットを繰り返し、神経性やせ症や過食症といった摂食障害になる女性は少なくない。摂食障害が怖いのは、健康上、明らかに問題を来しているのに本人が気づかないため、さらに深刻な健康被害につながったり、治療を始めたときには慢性化して治すのに時間がかかったりしてしまうことだ。海外では、2006年にやせ過ぎのモデルが摂食障害による低栄養で死亡するなどの事例が相次いだことから、やせ過ぎモデルの雇用者を法規制する動きが進んでいる。日本では、日本摂食障害学会が19年に、やせ過ぎモデル規制を求める声明を出したが、法制化の見通しは立っていない。ダイエットと摂食障害の関係、その治療について、日本摂食障害学会理事長で、なんば・ながたメンタルクリニック院長(大阪市中央区)の永田利彦さんが解説する。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。